2025.06.04 【イベントレポート】高津ぼくいまサロン「災害の時に─ぼく・わたし・みんなで守る─家族防災 まなびの会」 5月31日(土)、高津宮にて「家族防災 まなびの会」を開催しました。 テーマは、「ぼく・わたし・みんなで守る」。小学生から大人まで、約40名の参加者が集まり、地域の防災士・出水眞由美さんを講師に迎えて、親子で防災について考える貴重な時間を過ごしました。 実行委員会」のメンバーから、開催の想いや背景の説明がありました。 高津宮の宮司さんからは、神社前の公園に設置されたマンホールトイレや、地域とともに掘った井戸のお話がありました。 気づいたのは、「気にしていたつもり」が「考えたことなかった」ということ 地震のとき、まず何をすればいい?家にある非常食は、実際に食べられる?トイレは何回分必要? そんな問いかけに、会場は何度も「なるほど…」と頷きがこぼれました。 防災グッズの中でも見落とされがちな簡易トイレ。出水さんの実演では、必要な回数や衛生面の工夫など、具体的な知識がたっぷり。 実際の場面で気が付きにくいと思われることなど、わかりやすいスライドをたくさんご用意いただきました。 「防災は、生きること」 出水さんのことばが、ひとつひとつ実感を伴って心にしみました。どこか遠くの話のように思っていた防災が、ぐっと身近なものになった瞬間です。試食でほっと笑顔に。「もしもランチ」でつながる心。 当日は、非常食の試食も行いました。ドライカレーや五目ごはん、パンなど、見た目も味も「これが非常食?」と驚くほど。食べてみて初めてわかること、意外といける味、子どもたちの素直な反応も交えて、会場には自然な笑顔が広がっていました。 今回試食したのは、五目ごはん、チキンライス、たけのこごはん、ビリヤニなど多彩なラインナップ。お湯や水だけで作れる手軽さに加えて、味も本格的。 「これ、非常食なの?」と驚きの声があがったのが、この煮込みハンバーグ。 自衛隊員にも人気という本格派で、温めずにそのまま食べても美味しいのが特徴。 今回のサロンでは、子どもたちもエプロンを着て運営に参加。手伝ってくれる姿は頼もしく、大人たちの防災意識にも刺激を与えてくれました。 講座の後には、高津宮の境内に掘られた井戸を囲んで、簡易ランチを囲む「もしもランチ」。缶詰やパン、水出しコーヒーなどを手に、参加者同士の会話も弾みました。 講座のあとは、高津宮の境内で許可をいただいての「もしもランチ」タイム。参加者どうしが笑顔で語り合う、あたたかなひとときとなりました。 「やさしい防災」の輪を広げていく 講師の出水さんが伝えてくださったのは、「備えること」以上に、「守りたい気持ち」の大切さ。防災を通して、自分や大切な人の命を思い合う気持ちに気づけたことが、何よりの学びでした。 そして、今回のイベントでは、子どもたちも企画や進行に関わるなど、地域で育てる防災の取り組みが少しずつ形になり始めています。 次回の「ぼくいまサロン」も、どうぞお楽しみに。 〜きみの未来、どう作る?〜『小さな社長の話を聴いてみよう こども講習会(仮)』自己発見!未来ワーク付き✴︎対象 小学生以上、大人も歓迎✴︎6月29日(日)10:30〜12:00✴︎高津宮(谷町9丁目駅近く) 前の記事に戻る 次の記事に進む